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ジャーナリスト・林信行の「万博の裏側を覗く」#3
万博に見る海の未来――青き地球の羅針盤

- 日本館における「藻類」の展示
いよいよ今月で終わりの大阪・関西万博。ジャーナリスト・林信行さんが、テクノロジーとデザインを切り口に万博がどのようにつくられているかをレポート。
第3回では、「海」を切り口に、万博を眺めていきます。会場となる夢洲は、大阪湾の埋立地に位置し、人工島という“海から生まれた土地”に築かれています。今回の万博では、海洋資源の持続可能な利用や、海洋汚染問題、気候変動による海面上昇といった地球規模の課題を考える契機が多くのパビリオンで重ねられています。海や藻類をテーマにした展示から、海と人間の新しい関係を問い直します。
写真:林信行
編集:山田兼太郎(DISTANCE.media)
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Contents
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「砂」から始まった国際連携
閉幕まで残すところわずかの大阪・関西万博。7月には「関西パビリオン」内に鳥取県が「鳥取砂丘」の砂を敷き詰めて作った「鳥取無限砂丘」がきっかけでヨルダン、サウジアラビア王国、ナウル、アルジェリア、欧州連合(EU)、モザンビーク共和国、モーリタニア・イスラム共和国など、砂をテーマにしたパビリオン8つによる出展地域間連合「サンド・アライアンス(砂連合)」が誕生し、ソーシャルメディア上で話題になった。
だが、一方で「海」を扱ったパビリオンも多かったように思う。よく考えれば、今回の万博は世界初の海上開催、周囲を海に囲まれた大阪湾に浮かぶ人工島、夢洲が会場。本記事では、「海」の未来を扱ったパビリオンを巡りながら「万博から見える海の未来」を多角的に読み解きたい。
「Blue Ocean Dome」で海洋環境の今を知る
海をテーマにしたパビリオンの筆頭と言えば、その名も「Blue Ocean Dome」だろう。特定非営利活動法人ZERI JAPAN[★01]★01のパビリオンで、漁礁の減少、海水温の上昇、気候変動による大災害、そしてプラスチック汚染などさまざまな危機に直面している「海の蘇生」がテーマ。原研哉+原デザイン研究所[★02]★02のディレクションや、坂茂[★03]★03のドーム建築、そしてWOWの映像[★04]★04など見どころが多いが、竹材で作られた最初のドームで来場者を迎えるのが、中央に置かれた複雑なカーブを描く白い鉄板を重ね合わせて作られた巨大な構造物だ。
最高地点から水玉が次々と転がり落ち、急カーブを曲がって時には他の水玉と合流し水たまりを作る。しばらくすると再び分かれて低い方へと転がり続け、最後は全て同じ穴に落ちて山頂に戻る仕組みだ。

- 「Blue Ocean Dome」のドーム1にはnomenaによる水のe循環を表現したスペクタクルが展示されている。途中、水たまりになったり、また分離しながら最後は穴に落ちていく。いつまでも眺めていられる引き込まれる展示。Photo: ©︎Taiki Fukao
これは自然の中の水の循環を表したスペクタクルで、東京2020オリンピックの変形する聖火台なども手掛けたエンジニア集団、nomenaの作[★05]★05。金属板の加工には新幹線の外装で知られる職人たちも関わっている。表面には超撥水材料「HIREC」[★06]★06が施されている。1粒1粒が別のルートを辿り続けるこの「水のスペクタクル」だが、ほぼすべての水玉は最後、同じ穴に落ちていく。実際の自然環境の水の循環で、この終着点にして始点とも言えるのが「海」だ。
パビリオンの続く部屋では、変貌した海の中の自然を表現した映像やさまざまな有識者が海の蘇生のために行っている取り組みを紹介、料理研究家の土井善晴が監修した水と塩だけで作られた「海と山の超純水」という名のスープも提供している。
各国パビリオンが語る、海に育まれた文化と歴史
海は地球上の生命を生み出してきただけでなく、今日の我々の社会を形づくり、文化を築いてきた礎でもあり、いくつかの国のパビリオンが「海」を中心テーマに据えていた。
多くの日本人が意外に感じるのが、中東の国、カタールかもしれない。中東というと、砂漠のイメージを思い浮かべる人が多いかもしれないが、カタールはアラビア半島からニョキっとペルシャ湾に突き出た三方を海に囲まれた国。石油採掘以前は天然真珠の採取や漁業などの文化が、そして最近では石油に加えて海底の天然ガス田「ノースフィールド」と海の恵みで発展してきた国でもある。パビリオンでは、その長い海岸線を12のエリアに分け、同国の遺産や砂漠と海を中心とした自然、文化、ホスピタリティや産業などを紹介。
パビリオンの設計は、隈研吾建築都市設計事務所。ムスリム商人が交易に使っていた大きな三角形の帆が特徴の木造帆船「ダウ船」をモチーフにして作っており、木造パビリオンを覆うように張られた白い布が強い印象を残す。同じく中東の群島国家のバーレーンも周囲を海に囲まれており船をモチーフにしたパビリオンで、主産業の1つが真珠採りという共通項がある(パビリオンの設計は、リナ・ゴットメ・アーキテクチャー)。

- カタール館の展示案内板。中心展示エリアをカタールの風景を映し出す大スクリーンを囲む12のセクションに分割し歴史、自然、文化、観光案内、そして産業を紹介している。
英国を代表する建築設計事務所、フォスター アンド パートナーズの中東に迷い込んだようなパビリオンが魅力的なサウジアラビア王国のパビリオン。2030年の次回万博のホスト国の展示でも海は重要テーマの1つで、アブドラ王立科学技術大学(KAUST)の科学者たちが取り組んでいる3Dプリンティング技術を使ってサンゴ礁の修復を行う研究が紹介されていた。
同国に面する紅海は、世界でもユニークなサンゴ礁の一つだが、ここでも温暖化や気候変動の影響でサンゴの減少や白化(サンゴの骨格が透けてしまう現象)が進んでいる。欠損したサンゴを集め、3Dスキャンした後にCCP(炭酸カルシウム光重合)という海洋生物に対して毒性のない素材で欠損部分を埋める形を3Dプリント。その状態で培養し繁殖可能なサイズまで成長したら、管理のためのマイクロチップを取り付けて海に戻すという研究だ。

- 欠損したサンゴを収穫し、3Dスキャンし、欠損部を補う形を3Dプリンターで製作し補修することで、藻類や魚たちの住処を再生するというアブドラ王立科学技術大学(KAUST)のプロジェクト。多種多様な形のあるサンゴだが、3Dプリンタであれば対応できる。
一方、西ヨーロッパ諸国で海をテーマに据えていたのは、大航海時代に海を征し世界を分け合ったポルトガルやスペインのパビリオンだ。
ポルトガル館のテーマは「海洋:青の対話」。パビリオンの設計はこちらも、隈研吾建築都市設計事務所。大航海時代の帆船の重要な道具のひとつであったロープを用いて「海」を身体感覚として実感できるようにしたという。
未知の海を切り拓き、世界の輪郭を描き出していった大航海時代の地図群に始まり、日本との関係の起点である南蛮貿易の様子の紹介で始まる展示だが、実はこの国がヨーロッパ最大の海洋保護区を有し、海の調査や、人々が海に及ぼすさまざまな害の責任を共有する議論でも中心的役割を果たしていることが紹介されている。館のクライマックスは、海を軽んじていた人々の姿勢を正し畏怖の念を抱かせるような力強いことばと美しい映像・音楽が強い印象を残す「海の視点(The Ocean's Point Of View)」という映像作品となっている。

- ポルトガル館に入ってすぐに見える半球型スクリーンでは、大航海時代にポルトガルの冒険家たちが海を航海し新しい土地を発見しながら描いていった航海用地図の進化を見ることができる。
海を表した青い空間と太陽を表した赤や黄色の空間で構成されたスペイン館のテーマは「黒潮、 二つの国をつなぐ一つの海の中へ」(設計はスペインのネストル・モンテネグロ)。同館の展示は、大航海時代の1609年、黒潮に乗って千葉県沖に航行していたスペインのガレオン船「サン・フランシスコ号」が沈没。現地の海人さんや御宿の人たちが救助活動を行いスペイン王が日本の将軍に贈り物をし、伊達政宗がその家来をスペインに送った話(慶長遣欧使節)や、今でもスペインに大勢いる日本を意味する「Japon(ハポン)」という名字を持つ人々がその歴史を語り継いでいる話から始まる。
そこから海賊の話など、海にまつわるさまざまな話を紹介。青い空間に多数のディスプレイを置いてクジラから海藻までさまざまな生物を映し出している展示が、まるで海の中の世界に潜ってしまったかのようで美しい。終盤は海の未来の話として洋上風力発電と「藻類」の学術的な価値に話が展開する。特に注目すべきはスペイン領・グラン・カナリア島にある「藻類バンク」の展示だが、これについては記事の後半で詳しく紹介したい。

- スペイン館では、日本とスペインをつなぐ物語や海賊行為など黒潮の周辺で起きているさまざまなできごとを日本人が親しみやすいマンガで紹介。こちらは1609年のサン・フランシスコ号漂着事件で船員たちを救った日本の海女の活躍を紹介したマンガ。
食文化の変革――海の恵みと持続可能性の両立
気候変動による海の生物の変化に取り組んでいるのは、ナショナルパビリオンだけではない。8人のプロデューサーによるシグネチャーパビリオンの中でも、海の話題を取り上げたものが1つある。食をテーマにした小山薫堂プロデュースのシグネチャーパビリオン「EARTHMART」(こちらの設計も、隈研吾建築都市設計事務所)。
日本人は古来、海の幸として海の魚を食してきた。食通な人は「魚は天然物が一番」と養殖魚を見下す風潮が今でも強い。そんな中、「EARTHMART」では日本の寿司文化を代表する寿司職人、すきやばし次郎の小野二郎が等身大の映像で登場。天然物にこだわって寿司を握ってきた小野が映像の中では、養殖物のネタを握っており、隣に展示されたインタビュー映像の中で、これからの地球環境の変化を考えると養殖物に頼らざるをえなくなってきているという考えを述べている。
海洋環境の変化によって、日本の重要な文化でもある食文化にも変化が現れ始めているのだ。しかし、これを必ずしも残念な変化にしないように奮闘しているのを感じさせる企業・団体も万博に出展している。
天然水産資源に頼らず自然界への影響の少ない持続可能な養殖業の研究に長年取り組んできた近畿大学とサントリーが共創する産学連携の養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」[★07]★07もパビリオンではなく、飲食店という形で大阪・関西万博に参画。世界で初めて完全養殖に成功した「近大マグロ」をはじめ、2種類の魚を掛け合わせてそれぞれの長所を利用した魚種「サラブレッド魚(学術的には交雑魚)」をつかった海鮮料理を提供した。
また、回転寿司チェーン、スシローも「スシロー未来型万博店」を出店。限定メニュー「陸上育ちの磯まもりウニ包み」で大きな注目を集めた。
現在、日本の海洋資源には深刻な問題が生じている。地球温暖化の影響で増えすぎたウニが、コンブなどの海藻を食べ尽くし、海の砂漠化を引き起こす「磯焼け」現象だ。
この問題に対し、スシローはウニ畜養ベンチャー「ウニノミクス社」[★08]★08と連携した解決策を提示している。同社は磯焼けの原因となる痩せたウニを買い取り、陸上の水槽で餌や環境にこだわって育成する。その結果、痩せていたウニは身入りの良い美味しいウニへと生まれ変わり、同時に海の生態系保護にもつながる。
この陸上養殖ウニを使った限定メニューが「陸上育ちの磯まもりウニ包み」だ。同店では、このストーリーを伝える映像コンテンツをテーブル横に設置し、クイズ形式で来店者に環境保護の取り組みを紹介していた。
同店では他にも産学連携で研究された完全養殖の魚など、環境や天然資源に配慮したメニューが数多く提供される。美味しさとサステナビリティを両立させるこれらの取り組みは、未来の食産業のあり方を示す、重要なモデルケースとなっていた。

- スシローの万博内店舗では陸上養殖したウニが食べられるだけでなく、オーダーがテーブルに届くまでの間、テーブル横のタッチパネルスクリーンで海産物に関するクイズを楽しむことができる。
藻類:海の未来を担う革新的生物資源
ところで今回の万博で、海の未来を語るうえで無視できない重要なキーワードが、「藻類」だ。日本の食卓ではお馴染みのわかめや昆布などの海藻からミドリムシやクロレラのような目に見えない小さな微生物(微細藻類)までを含む、酸素発生型光合成を行う生物で地上に生息するコケ植物、シダ植物、種子植物を除いたもの。
循環をテーマにした「日本館」の資料によると、「豊かに生きられる持続可能な社会を築くためには、限りある化石資源への過度な依存から脱却する必要がある」という。その解決の鍵として「藻類」に注目しているという。藻類は光合成を通じて太陽エネルギーを効率的に蓄え、多様な有機物を生み出す能力を持っているからである。
既に触れたようにスペイン館では「藻類」の学術的な価値に光を当てるグラン・カナリア島の「藻類バンク」(BEA—Banco Español de Algas)を紹介。微細藻類から大型藻類まで、多種多様な藻類の種を収集・保存する機関で、将来の医薬品、化粧品、さらには動物の肥料など、未知の可能性を秘めた遺伝子資源の宝庫となることが期待されている。
スペイン館では、同機関の技術協力で、オレンジや緑、無色の光を当てられた培養試験管の中で海藻が揺らめく近未来的な生きた藻類の展示が行われていた。藻類を単なる「資源」としてだけでなく、地球の生態系を構成する重要な一員としてフィーチャーした展示だった。

- スペイン館での藻類のライブ展示。グラン・カナリア島の「藻類バンク」(BEA—Banco Español de Algas)の協力で実現したカラフルな展示で食料から創薬、飼料まで藻類の幅広い活用の可能性を紹介していた。
そのスペイン館以上に「藻類」を大きくフィーチャーするのが日本館だ。日本館の展示は、「Plant Area(プラントエリア)」「Farm Area(ファームエリア)」「Factory Area(ファクトリーエリア)」の3つのエリアで構成され、「ごみ」から「水」へという壮大な循環の物語を体現している(プロデュースはnendoの佐藤オオキ、設計は日建設計)。このうちの「ファームエリア」は、我々が普段想像する地上の農場ではなく、藻類が育つ「海」を農場として見立てたものだ。
見下ろせるようになっている下のフロアには緑や黄色に光る有機的な形をした水槽が並んでおり、その中が水で満たされていることが確認できる。そのそこかしこに黒い水の汚れのように見える塊があるが、実はこれこそが展示のメインの藻類だ(トップ画像、また、以下写真左参照)。
一口に藻類と言っても30万種類以上ある。わかめや昆布のようにそのまま食品や飼料となるものだけでなく、抽出した原料から医薬品、燃料、プラスチック、繊維など様々な分野へ応用できるものもある。日本館の資料によると、藻類は「砂漠や荒地のような農業利用が難しい土地でも、太陽光と少量の水で培養でき、陸上植物と比較して物質生産効率が圧倒的に高い特性を持って」いるという。
日本館ではその多種多様で多才な藻類の中から特に注目すべきもの32種類を取り上げ、株式会社サンリオとの協業で、藻類に扮した32種類のハローキティを作って、その特徴を紹介する。
「ファームエリア」の中心に位置するのが、ちとせ研究所[★09]★09が技術監修する「フォトバイオリアクター」だ。チューブ状の培養装置の中で、緑色の藻類「スピルリナ」が生きたまま培養され、光を浴びてきらめく様は、美しい「藻類の森」のようで日本館でも人気のフォトスポットとなっている(以下、写真右参照)。
「ファームエリア」の最後はゆっくり回転する円盤の上から水滴が滴り落ちてくる禅的な展示なのだが、水滴で濡れた跡がついたはずの円盤が一周する頃にはその跡が消える展示となっている。実は円盤の素材はお風呂場マットでお馴染みの「けいそう土」で漢字で名前を書くと「珪藻土」——実は藻類の一種。まさに藻類パワーを直感で教えてくれる展示となっているのだ。

- 日本館での藻類の展示。左)吹き抜け部分の階下に緑や黄色の有機的な形をした水槽が生きた藻類が展示されている。水槽内のくすんだ塊になっているものが藻類。中)注目すべき32の藻類を藻類に扮したハローキティーで紹介することで、小さく見えにくいため親しみが湧くにくい藻類に親しみを生み出そうとしていた。右)藻類の1つ、スプルリナがチューブの中を流れる藻類の森「フォトバイオリアクター」。日本館でも1、2を争うフォトスポットとなっていた。
「藻類」は、スペイン館、日本館の他にも、先にも触れた「EARTHMART」で、地球の食の未来をより良くする日本発の食材、食品、食の知恵・技術25点を紹介した未来の食材「EARTH FOODS 25」にも、こんぶ、わかめ、海苔、寒天など藻類を元にした食材が含まれていた。
また、より専門的で先端的な藻類研究の成果を示すのが、大阪ヘルスケアパビリオンでの、東京大学発ベンチャー企業アルガルバイオ[★10]★10の展示だ。藻類の可能性をさらに深く掘り下げ、個人の健康から産業技術まで、幅広い応用分野での革新を提示している。1000株を超える独自の「微細藻類ライブラリー」と、特定の機能を持つ株を科学的にスクリーニングし、製品化へと繋げる「微細藻類バイオファンダリー」というプラットフォームが展示の中核だ。その成果の一つとしてライブラリーの中から選び抜かれた「クロレラAL-0015株」を使用した良質な休息をもたらす藻サプリメント「Moneru(モネル)」が紹介されていた。
持続可能な海洋社会への道筋
地球上の生命を生み出した「海」や、その海における生物多様性を、我々人類はこれまでのように考え無しに汚染し続けることは許されないし、そもそもそうした無責任な行動は結局、人類に脅威となってふりかかってくる。もっと健康な海洋環境を持続させるために、人類自体が海洋資源との接し方や食習慣などを改めて見直し考え直す必要がある。
今回の万博は、そんなメッセージを伝えていたように思う。
ジャーナリスト・林信行の「万博の裏側を覗く」
#1 ディスプレイされた中身ではなく、ディスプレイする技術を覗く
#2 時空を超えたコミュニケーション技術 —— NTTパビリオンが描く「つながり」の未来
#3 万博に見る海の未来――青き地球の羅針盤
★01 ゼロエミッションを理念に資源循環や環境技術を推進する団体。廃棄物を資源へと転換し、持続可能な社会の実現をめざしている。https://www.zeri.jp/ ★02 グラフィックデザイナー。無印良品のアートディレクションなどを通じ、日本の美意識を踏まえたシンプルで洗練された美を追求している。また、『デザインのデザイン』をはじめとする多くの著作で、デザインの思想的鉱脈を掘り下げ、社会や文化におけるデザインの可能性を広く問いかけている。 ★03 建築家。紙管や段ボールといったリサイクル素材を用いた建築で知られ、災害被災地での仮設住宅や避難所の設営といった社会貢献とデザイン性を両立する活動で高く評価。代表作に《ポンピドゥー・メス別館》《ラ・セーヌ・ミュージカル》《静岡県富士山世界遺産センター》など。2014年には建築界最高の栄誉プリツカー賞を受賞。 ★04 連載第1回の記事で、詳しく取り上げた。https://distance.media/article/20250708000488/ ★05 アーティストや研究者と協働し、科学・技術を基盤に表現や体験を生み出すエンジニア集団。https://nomena.co.jp/project/expo2025-blue-ocean-dome/ ★06 NTT Advanced Technologyが開発した、強力なはっ水・はつ油性能をもつ特殊コーティング。ガラスや金属などに塗布すると、汚れや水滴が付きにくく、清掃や保護に役立つ。 ★07 近畿大学水産研究所ホームページhttps://www.kindaifish.com/kindaisuiken/ ★08 ウニノミクス社ホームページ https://www.uninomics.co.jp/ ★09 バイオ技術を基盤に多様な微生物・藻類の研究開発を行う企業。医療・食品・エネルギー分野で持続可能な社会づくりに貢献。https://chitose-bio.com/jp/expo2025/ ★10 藻類の培養・利用技術を開発するバイオベンチャー。https://algalbio.co.jp/

- 林信行はやし・のぶゆき
- テクノロジー、デザイン、アートを基軸に22世紀に残すべき価値を模索し発信するジャーナリスト/コンサルタント。1990年からITの最前線や道を、その道を切り拓いたパイオニアを数多く取材。2010年頃からテクノロジーは必ずしも人を豊かにしないと考え良い未来を生み出すデザイン視点の活動に軸足を移す。またAIの足音が聞こえ始めた2015年頃からはそもそも何が重要かを問う現代アートや教育や伝統文化の取材などにも活動領域を広げている。「ジョブズは何も発明せずにすべてを生み出した」など著書多数。リボルバー社社外取締役。金沢美術工芸大学名誉客員教授。Nobi(ノビ)の愛称で知られている。 Photo: Koichi Mitsui