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あなたをこれまで最も遠くへ誘ってくれたもの(こと)はなんですか?
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実は、日本語の多義性が自分の思考をとても遠くに飛ばしてくれていると感じています。例えば「もの」という言葉は、物質としての物であり、人としての者であり、さらには非存在としてのモノ(魂のような)、としても表現されます。
そうした多義性を1つの言葉から感じるとき、実は自分がいつも分け隔てて認識している物事が実は深いところで繋がっていたり、境界などほとんど無いかのように、自分の想像力のタガを外して世界を眺める視点を得ることができた気がしています。
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既存のウェブメディアに不満を感じること、またこれからのウェブメディアに期待することはなんですか?
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ウェブは玉石混交の言葉が溢れかえり、今後も急加速してその量は増えていく中で、いくつかのウェブメディアは、意思を持った誰かの確かな言葉を偽りなく表現してほしいと考えています。
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佐藤研吾 建築家
一般社団法人コロガロウ/佐藤研吾建築設計事務所主宰。1989年生まれ。現在は福島県大玉村を拠点に据えつつ、福島-東京-インドという複数の地点を往還するなかでの創作活動に取り組んでいる。