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あなたをこれまで最も遠くへ誘ってくれたもの(こと)はなんですか?

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大学生のころ、背伸びしてバーに一人で行き、下戸なので、ウイスキー用の氷で梅シロップの冷たい飲み物を出してもらって、ちびちび飲んでいたとき、氷がゆっくり溶けるのをみていたら、地球の引力がちぎれてなくなり、海の水がぜんぶ宇宙に溢れてちりぢりになっていくような気がした。じぶんもまっさかさまに空に落ちて、宇宙のちりあくたになるんだと思ったら怖くなって、すぐ家に帰った。

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既存のウェブメディアに不満を感じること、またこれからのウェブメディアに期待することはなんですか?

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亡霊みたいに昔の記事がいつまでも残り続けること。期限を設けて掲載してもらえるようお願いしています。

朝吹真理子 作家

1984年生まれ。小説やエッセーの執筆、新聞、雑誌など幅広い媒体に寄稿している。