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「サステナブルウェルビーイング展 More-than-Humanの視点から」

東京大学×NTT社会連携講座

「サステナブルウェルビーイング展 More-than-Humanの視点から」の画像

虎ノ門ヒルズ Glass Rock Gallery(ステーションタワー地下1階)で、企画展「サステナブル ウェルビーイング展 More-than-Humanの視点から」が6月13日(土)まで開かれています。

ウェルビーイングという言葉を聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは「人のウェルビーイング」ではないでしょうか。本展はその前提を問い直し、人間の生に深く関わるもの──動物、植物、森、情報環境、AI、メディア──との関係のなかでウェルビーイングを捉え直すことが展覧会の出発点です。

主催は「東京大学×NTT サステナブルウェルビーイング社会連携講座」。2024年12月に発足したこの講座に集う異分野の研究者たちが、1年間の研究成果を4つの体験型展示として公開します。テーマは「More-than-Human」。

Contents

    人間・情報・自然が編み直される未来へ

    東京大学とNTTが開設した「サステナブルウェルビーイング社会連携講座」は、自然物や人工物、さらにそれらを包摂する自然環境や情報環境のなかで、持続的に、共によりよく生きるためのあり方を探る共同プロジェクトです。人間中心の枠組みを超え、テクノロジーやサービスのデザイン、アートなど多様な視点から実践的な研究を展開しています。動物や自然、地球、さらには人工物や情報技術といった、人を超えたもの「モア・ザン・ヒューマン(More-than-Human)」とのよい関わりとはどのようなものなのか? そのようなよい関わりを持続していくためには何が必要なのか? こうした問いを出発点として、人間だけでなく、自然や情報を含めた多様な存在とともに紡ぐ持続可能な世界のウェルビーイング(Sustainable Well-being with More-than-Human)を、テクノロジー、デザイン、アート表現といった多様な視点から探究しています。

    今回、この講座に集う異分野の研究者たちが、1年間の研究成果を4つの体験型展示として公開しました。(4月後半から展示の内容を変更予定)

    サケのウェルビーイング|《Salmon Well-being》

    「人のよくあること」から「人と世界がともによくあること」への画像
    《Salmon Well-being》駒﨑掲(NTT)、Youyang Hu、渡邊淳司(NTT)、森田健太郎、黒木真理、筧康明ほか

    冒頭の展示《Salmon Well-being》では、映像・音・振動を組み合わせた体験装置を通じて、サケの動きを体感できます。画面の前に立ち装置を握ると、川を遡上し産卵するサケの動きが振動として伝わってくる。視覚だけでなく触覚や聴覚でその「いきざま」に触れることで、サケという存在を海と川と森、そして人間社会をつなぐ関係性のなかで捉える感覚が立ち上がってきます。サケのウェルビーイングとヒトのウェルビーイングがどこかでつながっていることが身体を通してじかに伝わってくる展示です。

    情報との距離をつくる|《EmoJammer》

    「人のよくあること」から「人と世界がともによくあること」への画像
    《EmoJammer》中條麟太郎、秋山満昭、ジェミソン・ジャック、渡邊淳司(NTT)、ハウタサーリ・アリ、苗村健

    私たちの日々の感情は、インターネット上の言葉に大きく左右されています。不安、怒り、恐怖を掻き立てるテキストに絶え間なくさらされる情報環境がいつの間にか当たり前になっているのではないでしょうか。《EmoJammer》は、そうした感情を強く喚起するテキストをあえて読みにくい書体で表示します。感情的な言葉ほど読みづらくすることで反応の速度をゆるやかにし、そのわずかな遅延が、自分が言葉にどう反応しているかを意識に浮かび上がらせます。情報を遮断するのではなく、情報との距離を再認識する試みです。

    応答する植物|《Synplant》

    「人のよくあること」から「人と世界がともによくあること」への画像
    《Synplant》Youyang Hu、Chiaochi Chou、筧康明

    植物の葉や茎の生体電気信号をAIで解析し、その反応を光と音として可視化する作品です。植物は光や風につねに応答し、微細な変化をする動的な存在ですが、人の知覚はそれを捉えることがなかなかできません。その動きがリアルタイムに可視化されることによって、人の知覚の外側で営まれている生命の動的な世界が立ち現れてきます。

    人と問いを積み重ねる|《Think of Our Well-beings》

    「人のよくあること」から「人と世界がともによくあること」への画像
    《Think of Our Well-beings》iPadで問いを選ぶと、自分だけの「問い」がプリントアウトされる参加型コンテンツ

    展示の最後にある参加型コンテンツ《Think of Our Well-beings》は、「珊瑚の喜びとは何か?」「Wi-Fiの思いやりとは何か?」といった、動物、植物、モノ、情報──さまざまな視点から提示される問いに来場者が応答し、その内容が掲示されています。選択した問いはその場で印刷され、書き込まれた紙は会場に掲げられて、他の来場者の言葉と並んでいきます。展示を見て終わるのではなく、自分の言葉がその場に積み重なっていく構成です。

    サケ、情報、植物──扱う対象はそれぞれ異なりますが、展示を巡るうちに、「人」に閉じていたウェルビーイングの感覚が他の存在に向かってほぐれていくような感覚に導かれる展覧会となっています。お近くの方は、実際に訪れ、体感してみてはいかがでしょうか。

    DISTANCE.mediaでは4月より開始予定のd Lab「ウェルビーイングを広げる、深めるラボ」(仮)の中で、本展に紐づく研究を継続的にレポートしていきます。サケと身体、情報と感情、森と感覚——それぞれのプロジェクトを通して「わたしのウェルビーイング」と「わたしだけではないウェルビーイング」をみなさんと考える場にしていきたいと考えています。


    展覧会情報

    サステナブル ウェルビーイング展
    More-than-Humanの視点から

    会場:Glass Rock Gallery(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー地下1階)
    会期:2026年3月7日(土)- 6月13日(土)
    時間:平日 9:00-22:00 土・日・祝 10:00-18:00(4月1日以降、日・祝は休館)
    入場無料
    主催:東京大学×NTT サステナブルウェルビーイング社会連携講座、森ビル株式会社 Glass Rock

    東京大学×NTT サステナブルウェルビーイング社会連携講座

    設置期間:2024年12月1日〜2027年11月30日(3年間)
    設置機関:国立大学法人東京大学 大学院情報学環
    主たる担当教員:筧康明・苗村健・高木聡一郎・黒木真理・澁谷遊野(各教授・准教授)ほか
    連携機関:NTT株式会社


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