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あなたをこれまで最も遠くへ誘ってくれたもの(こと)はなんですか?

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この曲がり角の先に何があるんだろう、見てみたいというような気持ちが、次の曲がり角へ、もっと先へ、もっと遠くへと歩みを進めさせてくれます。23歳くらいの頃、あるコスタリカの民芸店で見た木彫りのお皿が気に入り、なんとなくひっくりかえしてみると、そこには「BORUCA」の文字。それが村の名前だと知った私は、さっそくひとり、その村を訪ねて行きました。首都サンホセから延々と長距離バスとタクシーを乗り継ぎ、最後は自力で山を登り、村にたどりつきました。その小さな旅は、その後、私をもっともっと遠くへと誘う力になりました。遠くへ旅すること。それは心の問題でもあれば、身体の問題でもあります。私は時として読書や取材を通じて心の中で遠くにいきますし、また具体的に身体的に地理的に遠きます。きっと一番大事なのは、いつでも遠くにいけるという自由な心かな。それさえあれば、いつだって旅にいけますから。

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既存のウェブメディアに不満を感じること、またこれからのウェブメディアに期待することはなんですか?

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回答なし

川内有緒 ノンフィクション作家

1972年東京都生まれ。米国のコンサルティング会社、日本のシンクタンク、フランス・パリの国連機関勤務を経て、フリーランスのライターに。評伝、旅行記、エッセイなどを執筆する傍ら、小さなギャラリーを運営。